U.特別講演
1.「演題未定」 文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室 担当官
2.「RI臨床研究の倫理的・法的・社会的課題」 栗原千絵子氏 ((独)放射線医学総合研究所)
現在、栗原先生も参加されている医薬品開発支援機構(http://www.apdd-jp.org/)で検討中の「早期探索的臨床試験の実施に関するガイダンス」の進捗動向などの最新情報と、これら試験を進める上での法的・倫理的・政策的論点について解説いただく予定です。早期探索的臨床試験は、PRCが以前からテーマとして掲げている「RIを用いた臨床試験」が含まれた内容となっています。 たとえ定義数量以下のRIであっても、国内でRIを用いた臨床試験を実施するということは、日本国内の放射線利用が新しい局面を迎えることになるでしょう。放射線管理のプロである我々主任者の目から今回のガイダンスの内容を眺め、様々な面から栗原先生と議論を交わしましょう。
3. 「一般人のリスク認知と信頼」 中谷内一也氏 (帝塚山大学 心理福祉学部)
中谷内教授についてはメディアを通じてご存知の方も多いとは思われますが、大学での研究課題として「環境リスクの取り扱いをめぐる心理学的研究」に取り組んでおられます。昨今、色々な場面でリスクコミュニケーションの重要性が語られておりますが、成功例は必ずしも多くないようです。何故うまくいかないのか?一つ目のキーワードは「リスク認知」です。まずは一般人の考えるリスクと我々専門家の考えるリスクのギャップを認識しましょう。二つ目のキーワードは「信頼の形成」です。一般人と専門家の信頼形成の要因を解析していただきます。これらを踏まえて、リスクコミュニケーションの成功の鍵を握ると考えられている信頼関係を如何に築くかについて、「社会心理学」の立場からご講演をいただく予定です。本講演を通じて"どうすれば正確な情報を一般人にわかってもらえるか?"これまで暗中模索で苦労してきた我々が確信を持ってアクションできるような光がきっと見えてくることでしょう。 |